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Rising Force

イングヴェイ・マルムスティーンの初期のソロ作。

ジャンルとしては当然ヘヴィ・メタルだが、歴史に残る傑作ギター・アルバムの一つといえる。
もちろん、音楽には好みがあるし、テクニックが良ければそれでいいというわけではない。
だから批判する人もいるかもしれないが、批判のための批判になってしまってはいけないだろう。
普通の感覚で音楽として聞いてみて欲しい。

速弾きと括ってしまうと、どうも色眼鏡で見てしまいがちだ。当の本人もそれを見越した上で、クラシック・ギターもふんだんに取り込んでいるのだろう。しかし、単にギターが上手いということを遥かに超えている。その原因は高い作曲能力にある。
バンドとしてのアレンジは非常にシンプルであり、その点は目を瞑るしか無いが、コードや転調、スケールの工夫、そしてなにより心に響くメロディラインを心がけている。
クラシカルな雰囲気はもちろんこの頃からあるが、実際の有名なクラシックの曲は、ここまでなじみやすくない。クラシックでも短調の曲はたくさんあるが、ポピュラー音楽に慣れた耳で聴くと、やはりどこか人間的な感情とは距離感があるだろう。イングヴェイもバッハやパガニーニに影響を受けたというが、歪んだギターの音色のせいもあり、本家よりもっと怒りや悲しみの感情を表せているように思う。

フュージョンや他のスーパーギタリストのアルバムではもっとギターの上手いのがあるという話をする人もいるが、それらにはどこか人間味がかけている事が多いのではないか。理論的にも、調性を曖昧にして転調を複雑化しただけであって、イングヴェイがそれらの理論を知らないということではないだろう。
その点、このアルバムの曲達は、ダイレクトに感情を刺激する。

単純に「速弾きギタリストのアルバムだな」とか「クラシックを取り入れたエレキ・ギター音楽だな」という、レッテル張りをしないで聞くことが大事かと思う。
また、一部ボーカル曲もあるが、インストゥルメンタル音楽でここまでのレベルのものも意外と少ないかもしれない。ヘヴィ・メタルにかぎらず、すべてのギタリストにとって必聴だろうし、インストゥルメンタル音楽が好きな人にも十分訴えかけるものがあるだろう。

投稿者:zen
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