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God Hates Us All

SLAYERの名盤といえば初期の作品を推す人が多そうだが、この作品もあなどれない。
音質的な変化が良い意味で作風の変化を感じさせる。パッと聞いた限りでは、それまでの作品と同じ傾向に思えるかもしれないが、リフやボーカルスタイルがよりタイトさを重視しているように思える。
中高域を活かした、アメリカンかつ金属的な音質は、カラッとしていて、以前のスレイヤーの作品のようなアンダーグラウンドな雰囲気がなくなっている(とはいえ、一部ギターソロは高域のトーンを絞って、以前のノリを維持している部分もあるが)。
結果として、よりスピード感やアグレッシブさが全面に出ている。悪魔的というよりは暴力的な面を押し出し、クライムアクション映画のような雰囲気を感じさせる。
ニューメタル勢に与えた影響も大きかっただろう。

BPM自体は以前のが速いかもしれないし、グルーヴィな作品も減っているが、よりストレートな曲調が増えたのは正解だろう。それでいて、ところどころにギミック的な演出が効いている。
ビッグアーティストであることを感じさせつつ、下手に一般受けを狙わないのが良かった。

ちなみにアルバムジャケットはアメリカではカバーで覆われたようだ。あまりに反キリスト教的に思われたせいだろうが、そもそもジャケットのアートについてはメンバーの意向が曲げられていたようだ。
実際の歌詞の内容は、現代社会の堕落などを表現しているのだろうから、むしろストイックな信仰心があるといえるのではないか。
アメリカではそういう皮肉がわからない人たちが多いのだろうか。

投稿者:zen
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